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ケーキの箱から中国の刑務所からのメモ 米NYで

2017年04月24日

【新唐人2017年4月24日】

ケーキ屋を経営するニューヨークの女性が包装に使う箱を拓いてみると、中国の刑務所で書かれたものと見られる一枚のメモ書きが入っていました。いったいどういうことでしょうか。

 

ニューヨーク州ヨンカーズ市に住むルルさんが数カ月前に購入しておいたケーキ包装用の箱(Seasonal Packaging Inc)を使用しようとしたところ、包装紙の裏側に「中国の刑務所で製造。自由がほしい」と英語で書かれているのを発見しました。

 

ケーキ包装パッケージを購入したLourdes Figueiredoさん:「メモ書きを見て、驚きのあまり手が震えました。こんなことは初めてで、パッケージの中から何を見つけたか、写真に撮ってSNSでシェアしました。」

 

このメモからは詳細を知ることはできませんが、ルルさんはとても悲しい気持ちになったと話します。

 

ケーキ包装パッケージを購入したLourdes Figueiredoさん:「友達もみんなひどいことだ、って言いました。私が発見したメモに悲しい気持ちになりました。刑務所でひどい目に遭っていると聞いているので、私たちは悲しかった。」

 

こうしたことはこれまでも発生しており、西側諸国のメディアも報じています。1992年にアメリカと中国は中国の刑務所で製造された製品の輸入を禁じる協定を結んでいますが、中国当局は囚人の過酷な強制労働を改善せず、協定を無視してきました。当時中国国務院の対外貿易経済合作部で勤務していた張亦潔(ちょう えきけつ)さんは、違法な囚人労働を否定する虚偽の文書の作成に関わったことがあると証言します。

 

元中国国務院対外貿易経済合作部部長  張亦潔さん:「当時の調査で、中国は労働改造生産の製品を輸出していないという報告書を出しました。」

 

かつて労働改造生産の製品の輸出を否定する政府側の報告文書の作成に関わった張さんは、その後、自分が逮捕され労働改造生産に従事させられることになるとは思いもよりませんでした。法輪功の信仰をやめなかったために、張さんは2001年3月から2年4カ月の間、北京の女子労働教養所で輸出製品の生産に強制的に従事させられました。

 

元中国国務院対外貿易経済合作部部長 張亦潔さん:「当時労働教養所に収容されていた法輪功学習者はみんな奴隷のような輸出用製品生産の強制労働に従事させられました。セーターや帽子、手袋、マフラー、靴、割りばし、毛糸を巻く作、手縫いのコースターなど、美しい装飾品の数々を、本当に辛い思いをしながら作ったのです。」

 

張さんは収容所は食事も粗末な上、日当たりも非常に悪かったと言います。独房監禁され、一日中休まず働かされたので、両目が失明したこともありました。

 

元中国国務院対外貿易経済合作部部長 張亦潔さん:「目の前の物が見えないのです。何も見えませんでした。黒い手袋を編んでいるせいだと思って、目がよく見えないから白い手袋に換えてほしいと訴えました。それで白い手袋に換えてもらったのですが、それでも見えず、自分が失明したことを知ったのでした。」

 

刑務所内での過酷な強制労働の状況はみなこのようなものです。2016年の2月、アメリカは強制的な労働状況下で製造された製品の輸入を禁止する貿易法案に署名しました。また同年6月には、アメリカ政府が中国の過酷な労働条件下で製品を生産している中国の3つの会社(唐山三孚矽業有限公司、唐山三友集団、内蒙古恒正集団)からの製品の輸入を禁じました。しかしそれでもこうしたケースは依然として発生しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。               

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/04/18/a1320813.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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